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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争のmatsuのレビュー・感想・評価

3.9
戦争、親子や家族の絆、第二次世界大戦中のアメリカと日本人の関係(アメリカ視点)などを描いた良作映画

細部に難ありだが全体的には結構面白かった


カリフォルニアの小さな町に住むペッパーは同年代の少年たちよりも体が小さく皆に「リトルボーイ」と呼ばれていた…

太平洋戦争に自分の遊び相手でもある父親の出征が決まり、ペッパーは落ち込む


※ネタバレ含みます

しばらくして父親がフィリピンで日本軍の捕虜になったと知らされる

司祭から「愛の教えのリスト」なる人助けリストを受け取る
(例 貧しい人には食べ物を
 家のない人には屋根を など)

「そのリストを全て実践すれば父親は帰ってくる、強く念じれば必ず願いは叶う」と告げられペッパーは実践していく

リストに「ハシモトに親切にする」が追加された

ハシモトとはアメリカの強制収容所から(アメリカに忠誠を誓った事により)解放された日本人

ペッパーは兄と共に数日前、ジャップであるハシモトの家に石を投げていた
(日本人は戦争の相手なので「ジャップ」と呼ばれ差別・敵対視されていた)

ペッパーは窓を壊したお詫びも含めてハシモトに親切にする

ペッパーはハシモトからいじめっ子に仕返しするための手助けを受ける

ペッパーは勇気を出してケンカし、いじめっ子をボコボコにする

ハシモトとペッパーの間に、徐々に強い絆が生まれていく

テレビに、広島に原子爆弾が投下された様子が流れる(この原子爆弾の名前が「リトルボーイ」だった)

戦争が終結する(アメリカが日本に勝つ)と知り、アメリカ人は大喜びする


ペッパーはリスト内容を全て実践し、父親の帰還を強く願ったが思いは叶わなかった

父親が戦死したと聞きペッパーは泣き崩れる
(遺体はないが葬式が行われ墓も作る)

葬式の数日後、戦死の情報は間違いであり父親が生きていると連絡が入る、ペッパーら家族は喜ぶ

ペッパーが強く願った事により奇跡が起きたのだ


精神面で病んでいたが父親が戻ってきて家族と抱き合う

いろいろ良い話であり基本的にはとても面白かったのだが…

(テレビ画面)原子爆弾が投下された場面で大喜びしているアメリカ人を見て少し興ざめしてしまいました
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