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悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46のドクターのレビュー・感想・評価

4.5
そもそも、乃木坂46のファンな僕だが、このグループの魅力を語り尽すには、少々時間が掛かる。

まず思うに、このグループは、グループ間に流れる絶妙なバランス感が良い。
AKBで言うところの、前田敦子、大島優子、指原莉乃的なmemberが居らず、ちょっと年長のお姉さん組と妹組の絶妙なバランスが良い。

更に、テレビ東京『乃木坂ってどこ?』→『乃木坂工事中』でのimpactがファンの中では恐らく大きく、成長度合いを週一確認できるのが、またオツである。

核は、何といっても生駒里奈。
乃木坂46と言ったら生駒里奈、と言っていいほど、抜群の存在感とグループ愛を持ち合わせるサブリーダー的存在。

生駒ちゃんと呼ばれ、今や乃木坂1の世間的認知度を持つ彼女だが、本作品を見て貰えば分かるだろうが、本当に苦悩しながら、このグループを高みにへと誘う存在。

こういうtypeの娘、今まで芸能界にいなかったよね、と思うぐらいの独特の存在感。
だが、決して前に出過ぎずグループをleadする彼女に、多くのファンは魅了されているのだろう。

本作中の名シーンの1つに生駒里奈と松村沙友理が口論をするシーンがある。

松村の年齢不相応な子供発言が若干気になるが、其れも極限状態まで追い込まれた、少女の普通の姿と思えば、生駒ちゃんのグループ愛と熱い言葉に胸を打たれる。

然し、そもそも乃木坂46ファンの方でないと、中々入り込むのは難しい作品であると思う。

ドキュメンタリーだけに致し方無いのかもわからないが。

本作は、特に人生に苦悩している若者に観てもらいたい。
何らかの勇気、希望、意欲が湧いてくるものと信じます。

乃木坂46というグループは、ちょっと10代に影を抱えた娘たちが集まった、誤解を恐れずに言えば、根暗な娘たちが集まった奇跡のグループで、其れゆえにバランス感が抜群なのかも知れない。

4年目を迎え、やっと今年紅白に出られるだろうが、まだまだ知名度は高いとは言えないのかも知れない。

が、なんか勇気を与えられるグループである。
つまずいたり、思うようにいかないことがあった時に、ふと彼女たちを思い出したくなる。
普通の女の子たちが、普通ではない芸能界で頑張っているという事実。

僕は、此れからも乃木坂を追っていきたいと思うし、負けじと頑張らねばなと思う。
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