matsu

奇跡のひと マリーとマルグリットのmatsuのレビュー・感想・評価

4.2
奇跡のひと。フランスの実話映画!!

ヘレン・ケラーの「奇跡の人」同様、メチャクチャ良い話。感動しました!!

マリー役、マルグリット役の2人の女優さんの演技が素晴らしかった!!


目も見えず耳も不自由(当然話せない)なマリー。14年間教育されず、野生動物のように育った。

耳の不自由な子向けの修道院の修道女マルグリットがマリーとの運命を感じる。マルグリットがマリーの教育係を志願する。

マリーとマルグリットの戦いが始まる。マリーは思い通りにならないと暴れ出して手がつけられない。言葉も全く覚える様子はない。

8ケ月後マリーの教育を諦めかけた頃、奇跡が起こる。マリーがお気に入りの小型ナイフの単語を覚えたのだ。そこからは水を得た魚のように、言葉を吸収する。単語だけでなく会話までできる。物事の仕組みまで認識するようになる。それに伴い行儀も良くなる。

育ての両親が面会しに来て涙を流しながらマリーと抱き合う。

マルグリットはマリーを自分の娘であるかのように愛情深く教育する。

「マリーは私の喜び 私の魂の娘 私の人生の光だ」とマルグリットは考える。


映画終盤、病気がちのマルグリットに死が近づく。医師から、仕事せずに静養するように言われるが、彼女はマリーの教育・マリーとの生活を選ぶ。

マルグリットはマリーに、人間には死があること、自分も死が近づいていることを伝える。マリーもそれを理解する。

最後、お墓の前で天国にいるマルグリットに向かって感謝の気持ちを伝えるマリーがいた。泣けました!!


この映画を見て一番感じたことは、どんな子供たちでも、隠れた能力や才能が何かしらあるということ。その時に発揮されていないだけで、諦めずに根気強く継続してやり通せば、能力や才能は開花するということ。

能力のない(何も取り柄のない)人間はいない、ということ。
matsu

matsu