わたがし

スティーブ・ジョブズのわたがしのレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
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 あんまりジョブズのことは詳細には知らないんで、みんな何言ってるかわからないところがたくさんあるけど、みんな何を思ってるのかわかるのがすごい。脚本の描写の妙とシーンの取捨選択、それを完璧な配置とタイミングで魅せる素晴らしすぎる編集。どこまでノンフィクションなのかわからないのもいい。とても良い映画を観たという気持ち
 ただ人がウロウロして喋ってるだけで、画的に派手になりそうなタイミングの直前で時間が飛んでまた人がウロウロして喋り始める。それだけの2時間でこんなに面白いのは異常。アーロン・ソーキン様様。ネイティブで観たらきっともっと面白いんだろうな
「人格と才能は共存できる」はずという全クリエイターの願いを託された(この映画の中で描かれている)ジョブズは、それでも最後に才能だけで生き続ける覚悟を選んだようにも見えるし、人格矯正したようにも見えるし、その折衷にも見えるという、完璧な投げオチが美しすぎる。手汗が止まらん
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