にへー

夜の人々のにへーのレビュー・感想・評価

夜の人々(1948年製作の映画)
3.7
若くして殺人罪の罪で服役していたボウイは、2人の仲間と共に脱獄。そこで、隠れ家の宿主の娘キーチとボウイは恋に落ちる。
自分の冤罪裁判費用を稼ぐ為に仲間と銀行強盗をしたボウイは、キーチと二人で暮らす為に逃避行の旅に出るのだったが……

後にジェームス・ディーン主演の「理由なき犯行」を監督する、ニコラス・レイの初監督作品。

同時期の傑作「拳銃魔」(1949年、ジョセフ・H・ルイス監督)と同じ男女逃避行物フィルムノワールだけど、「拳銃魔」が積極的に犯罪を重ねるのに比べ、「夜の人々」は不本意ながら犯罪に加担せざるおえない状況である為、よりやり切れなさが強調されてると思う。
同じ犯罪ではあるが、「拳銃魔」は自業自得な感じを少し受けるが、「夜の人々」はどうしてこんな事になってしまったのかという理不尽ささえ感じる。

サスペンス性よりロマンスな感じが印象に残った。
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