じぇんぬ

トレジャーハンター・クミコのじぇんぬのレビュー・感想・評価

3.4
※※※※※※以下「ファーゴ」のネタバレを含みます※※※※※※

映画「ファーゴ」の映画を観た日本人女性がストーリーを信じて大金を探しに行くというお話。

「ファーゴ」自体は作品序盤に”事実です”というテロップを出しておきながら、エンドロールで”フィクションでっせ”とビックリ仰天してしまう作品です。

作中で大金を雪の中に隠し息絶えたというシーンがありまして、その話を信じた日本人女性と「ファーゴ」の舞台となった地で凍死した日本人女性の都市伝説をベースにしています。

「ファーゴ」とは異なりドラマジャンルとなっており、主人公の日本人女性と現地の方のやり取り、そして人生の生きづらさを描いていました。

『言葉が通じたらもっと辛さを理解してやれたのに…』という一言から分かるように、ミネソタの方は”ミネソタナイス”と呼ばれる程心優しい方が多いそうです。

「ファーゴ」ではその”ミネソタナイス”が風刺のように扱われていましたが、本作だと単純に穏やかで人当たりのいい人たちが日本から来た女性に優しく接するという役割を果たしており、いい対比になっていると思います。

人間どこかで”一発逆転してやろう”と思いながらも奮起し実行に移せる人がいない中、クミコの行動力は我々の背中を押してくれるモノがある。

ラストの解釈は肯定的に。
じぇんぬ

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