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大阪最強伝説 喧嘩の花道のmitakosamaのレビュー・感想・評価

大阪最強伝説 喧嘩の花道(1996年製作の映画)
2.8
スカパーにて。若い頃の赤井英和と前田日明をモデルにした二宮清順の本を三池崇が映画化だって…

嘘こけっ!!!!!!!絶対こんなんじゃないよ!

前田だってテキトーな事しか言わないし、エピソードも嘘ばっかりじゃん。
二宮清順もスポーツライターとは思えない程に妄想的だし。
その上、三池の演出で、真実みなんか何も無いわ。(苦笑)

まぁ、単なるヤンキー映画として見たら、まぁこんなものか?という感じ。
やべきょうすけが赤井をモデルにしたキャラの役。北村一輝が前田に準じた役だね。
やべきょうすけ演じる方が物語の主軸で、面白い大阪の兄ちゃんという感じ。北村の方がヤバそうなキャラを演じてる。

一触即発な状態な状態が続くけど微妙な距離感で喧嘩にならない二人。
前田(役名は違うけど)は空手道場に殴り込み返り討ちに合い、弟子入りする。これって田中正吾のことだよね。このエピソードも眉唾OF眉唾。
赤井は東京出身の女の子と淡い恋があったり、同級生が人を刺しちゃったり色々。
鬱憤がたまり、最後でタイマン勝負の筈が両陣営入り乱れての大乱闘のお祭り。
時は経ち、プロボクサーとプロレスラーになった二人の異種格闘技戦を見守る大阪の町で終わる。

まぁ話としては悪く無いけど、ラストで対決する二人がリング上で相見えるシーンが無いんだよな。テレビで観戦する大阪の民衆が映し出されるだけ。
単純に予算が無くてリングを用意出来なかったのだろうが、映画の〆としては物足りないよなぁ。絶対にリング上の華やかなシーンは要るだろうに。

喧嘩屋二人が格闘家として相見えるというプロットなのに、肝心の格闘家になる描写が皆無なのが惜しい。

赤井英和を基にした物語なら阪本順治の“どついたるねん”の方が遥かに上だな。
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