揺籠ふぃるす

マスターズ・オブ・ホラー 恐1グランプリ 世界の終り/魔女の棲む館の揺籠ふぃるすのレビュー・感想・評価

3.9
日欧米 Movie Sabbath
25作品目

原作
H.P.ラヴクラフト
『魔女の家の夢』
コツコツ買うだけ買った全集の5に収録。折角なんで読んでから事に及んだ。劇中登場、「ネクロノミコン」他、クトゥルーお馴染みワードに数学(科学)と魔術(オカルト)、異次元宇宙にワルプルギスのサバト、混沌で良かった。セイレム魔女裁判がネタに。
あの独特の情景描写で、頭の中の映写機から煙が上がる。

そして見事な映像化、限られた時間の中での取捨選択と脚色。

日本で言う所の瑕疵物件に住んでしまい徐々に怪異にのまれて行く怪談にも取れる。

原作では主人公は次元の向こう側へ跳躍する為、確信犯的にこの部屋を間借りする。

シングルマザーも主人公の病み具合と罪深さを教えくれるし、女医さんも怖さを引き立ててくれる。隔離病棟からは面白いが終わりまで持続した。

魔女よりも人面鼠(ブラウン・ジェンキンとアーカムの街の人は言うそうな)が何と言ってもMVP。いやPじゃないのか。でも何だ?
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