ベビーパウダー山崎

団鬼六 花嫁人形のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

団鬼六 花嫁人形(1979年製作の映画)
3.5
いたぶられる肉体はその場の快楽として、魂の繋がりこそが愛であり真実。いどあきおのシナリオは深く澄んでいる。その絶望を救済するわけでも陥れるわけでもなく、辿り着いた境地を(それが地獄であったとしても)ただ肯定している。画面を大きく使う藤井克彦、蝋人形館、十字架、花嫁の宙吊り、風景画に紛れ込んだような人物。感情をさらけ出す姿に古臭さはあるけど、できる限りのことはやっている。文芸坐で北野武『Dolls』と二本立て希望。