ラピュタ阿佐ヶ谷・加藤彰特集で鑑賞。
泉じゅん最高。恨み節が聞こえてきそうな、他人の罪を被って檻から出てきた娼婦の復讐劇。1981年の新宿の街が刻印されているのも見所。
男女の間は「性か死」しかないとでも言うかの様に、クールな泉じゅんの瞳が闇で光る。唇の赤はもちろん血の色。
夏の暑さが幻惑的に捉えられ、肌に光る汗が艶かしい。
泉じゅんは終始フレアのワンピース姿で、しかしこれは少しミスマッチ。
ただ腿に隠したアイスピックをさっと抜いて見せる様は、梶芽衣子マインドを思わせる。
大江徹が「恋人たちは濡れた」とは違う小悪党を熱演。
井上博一さんはこの時点で十年選手。ベテランです。