かずシネマ

暗くなるまで待ってのかずシネマのレビュー・感想・評価

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)
3.8
ハラハラした。思いのほか怖かった。
タイトルだけ見たら色っぽい作品なのかと思いきや、ほぼ部屋の中だけで繰り広げられるスリリングなサスペンス。

オン眉前髪ぱっつん眼鏡なアラン・アーキンが鈴木浩介みたいだった…特に変装した姿(息子のほう)と終盤は、見てると鈴木浩介がますますチラついた。
スージーちゃん馬鹿だよねえええ!!と目ぇひんむいてヒャッハーしても良かったのに。
…まぁ冗談はともかく。
アラン・アーキンの役、怖かった。
私怨が有った方がまだマシ。
それか、もっと冷徹ないかにも裏稼業って感じの人でもマシだったと思う。
話が通じそうなのに通じない、何考えてんのか分からん系はほんまに怖い。
写真のシーンが大変キモかったから、どっかのタイミングで彼女に一目惚れでもしてたんかね?とは思った。

見るからに人の良さそうな女性に男3人が寄ってたかって何をやってんだ、と思う。
なので、終盤のマイクには「けっ」となったw
お前何を色気出そうとしとんねん、と。
その感じでいくならもっとはよせーやと。

グロリアちゃんがいて良かったなぁ。
序盤の揉めてたシーンを観た時は2人とも直情的ぃ!と思って、この先どうなるのかと思ったけどもw

前半は少しもたつく感じもあるけれど、段々と面白くなる。
「ほぼ部屋の中だけ」になってからが面白い。
ヘプバーンは役作りか役によるストレスかは分からないが、本当に窶れている。

暗くなる演出が最高に効いてたと思う。
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