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暗くなるまで待ってのめぇこat新アカウント稼働中のレビュー・感想・評価

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)
3.9
ヘプバーンの美しさは時代を問わないよね…とか言っておきながら、鑑賞した作品は片手で数える程度です。お粗末。

と言うわけで、ヘプバーンファン(にわか)でミステリスキーとしては押さえておかねば!な本作を鑑賞。今更感…。

写真家の夫(ヘンドリックス)が、空港で美女から託された一体の人形。彼が自宅に持ち帰った人形がきっかけで、若く美しい盲目の妻(ヘプバーン)だけがいる家を怪事が見舞う。誰もいないはずの部屋に漂う煙草の香り。いつもと配置の違う椅子。違和感を感じ始めた彼女を訪問する男達…。
果たして彼女は、男達の魔手から逃れることができるのか?

何と言っても見どころは、「盲目の非力な女性が、悪漢三人達に立ち向かう」という点!
そもそも迫る脅威に気付いてすらいないヘプバーンが、彼等の思惑を察知するまでに至る前半と、いよいよ暴力的な行動に出た男達に「彼女ならではのメリット」を駆使して立ち向かう後半が、スリリングかつスピーディに描かれています。

この作品は、叶うことなら映画館で観たい演出が施されています。家の中の電気を全部消してテレビで視聴するのもいいかもしれません。

目の見えないヘプバーンの美しい瞳は観客から見えてるのに、目の見えてる黒幕の瞳は終始サングラスで隠されてる、っていうコントラストな演出も興味深いかったですね。製作者の意図したことなんでしょうが、この演出によってヘプバーンの恐怖感・観客の黒幕に対する不安感が増したような印象を受けました。

あと、今作を鑑賞した方、皆さん思われたかもしれませんが、私もご多分に漏れず思いました。「冷蔵庫があったか〜〜〜!」って(笑)。