このレビューはネタバレを含みます
簡単に戻ってこられるのかな。樹海って。
愛するものを喪った哀しみ。そして、生前に語られた言葉をもって樹海へ向かうアーサー。失ったものを改めて見つめ直す。
マコノヒーとワッツ演ずる夫婦の演出が素晴らしかった。リアリティあふれ、馴れ合った夫婦の苛立ちや諦観。迫ってきます。
救助されたのち。マコノヒーが訪れた樹海は明るい。何かを待つように。
タクミは何だったのか。あの世との境目。霊であったのか。それとも大いなる存在。
監督の死生観がよく見える作品。万人受けはしないでしょうが。スピリチュアリティ、生も死もすぐそこにある。生きるものはただ、生きる。
ツッコミどころはあります。勿論。でも、それがどうした。映画なんですから。それでいいじゃない?