あき

追憶の森のあきのレビュー・感想・評価

追憶の森(2015年製作の映画)
4.5
マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツとキャストがかなり豪華なのに、この映画自体あったことさえ知らなかったし、放送が地上波でなく存在も知らなかったBS松竹東急というチャンネルだったのもあって、正直あまり面白くないんだろうなと録画したまま3ヶ月放置していたものを、
いろいろあって全然寝付けなかった日にどうせ寝れないならと視聴してみて、完全にいい意味で裏切られた。
この作品はでも、若い人には退屈以外なにものでもないと確信するから薦めないけど、50代以上の人には刺さりまくると思う。
これはまさにタイトル通り、“追憶“の森。
人生とは、この映画の舞台となる方位磁石さえ効かない青木ヶ原樹海のように、人には明確に決められた運命などなく、彷徨いながら、時に何度も道を踏み外しながら、自分なりの生きる道を見つけて生きていくことなのだ、と。
設定は青木ヶ原樹海を彷徨う自殺願望者というサスペンスホラーだけど、ストーリーはぜひ観て体感して欲しい。
そして、“キイロ、フユ“。
その意味を知る時、込み上げてくるものを止められず、見終わってすごく温かい気持ちになる作品。
あき

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