このレビューはネタバレを含みます
心の奥にしまわれてしまったものに、陽気に熱烈に鮮明に訴えかける
核心をつかれる気分。
なぜ怖いと感じるんだろう。
怖いものは死でも社会でもない
優しく甘く囁くもの
少しずつ仮面に覆われ
やがてこびりついてゆく
それが自分の一部だと錯覚してゆく
光まで見えなくなって
仮面の内側の世界に囚われる
いくら外から訴えかけようと、
その声はもう届かない
だんだんと内側へ侵食してゆき
それはただの仮面の塊と化す
そうして仮面は伝染する
忘れてはいけない
それはただの道具。
それは自分ではない
それに飲み込まれてはいけない。