久々に「超絶どんでん返し映画」が見たくなってこの映画を鑑賞。
エドガーアランポーが原作らしい。
ユージュアルサスペクツやシックスセンスほどの最強どんでん返しとまでは行かなかったけど、
これも中々やばかった。
ラスト5分は鳥肌ものだった。
誰にオススメしてもこの映画は面白いと思う。
簡単なあらすじ。
世間と隔絶された重度の精神病患者が収容されている精神病棟が舞台。
そこに新任の医師として配属されたエドワード・ニューゲートが主人公。
主人公は施設を含め患者、職員など妙な違和感があることに気付く、という流れ。
なお守衛のキチガイ役はハリポタのリーマスルーピン先生!!!
ここでも血走った目でハァハァ言ってました。
ーーーーーーー開始20分位でわかる微ネタバレーーーーーーー
牢屋にいた本物の医師達。
いつものクセでオチ予想していたのだが、実は牢屋の奴らが真の患者というオチ予想は秒で外れた。
それよりも数百倍意外なオチだった。
中々考えさせられるのは、本物の医師たちが行っていた治療より、
ラム院長が施す治療の方が断然効果があり人道的だということ。
あの時代では、電気ショック療法やロボトミーなどが当たり前で、
患者を人間として扱っていなかったという事実がある。
患者を肯定し、イベントやコミュニケーションなど催して擬似的に社会を作り出す事が、
精神病患者にとって最善の治療法なのだ。
だから、どちらの言い分もわかるし善悪の判断が難しい。。。
(ラム達も人を殺しているので)
ーーーーーーー超ネタバレーーーーーーー
(未視聴で下記の文を見るとこの映画の価値がなくなります)
冒頭の講義室でのプレゼンを見返すと、教壇には本物のニューゲート医師と、イライザの後に続く第二の患者(主人公)の車椅子がちゃんと映ってた。
いやこれは予想つかないって….
実は自分が患者というオチは、テーマも相まってディカプリオのあの映画に似ている。
あっちは無自覚で視聴者と一緒に騙されていたわけだが、今作は異常者特有の全て計算ずくで綿密に練られてたパターン。
まぁ確かに言われてみればおかしい点はあった。
適切な治療法(当時の)を見せるシーンがなかったり、躊躇なく毒を入れたり、医師のクセに女にすぐ恋して執着しちゃうところとか。
ラストシーンでは海外で素敵な精神病棟を経営していたが、通報すれば普通に身分詐称で捕まると思うんですが….
患者達それぞれのトリガーもちゃんと役割をこなしていた。
フィン:突発的な殺人衝動
エライザ:男性に触れられるとショック状態になり、爆発すると噛みちぎる。
ラムおじさん:殺害した少年の写真で永遠のフラッシュバック
主人公:恋をしたらノンストップ
他にも精神病患者特有の、同じ行動をひたすら繰り返す奴ら(放火魔とか)。
こういう大どんでん返し系はラストまでが退屈だったりするのだが、
この映画はちゃんと起伏もあって面白かった。
偽院長のラムおじさん、頭がボブルヘッドみたいにプルプルしてて可愛かった。
家に置いときたい。