コバチ

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たちのコバチのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正気と狂気の間に。


あらすじ。
山奥にある精神病院を訪れた主人公は、その閉鎖空間に違和感を覚える。謎を紐解くために病院内を探ってみると・・・。


感想。
社会から孤立した精神病院をテーマにした有名な映画と言えば、ディカプリオ主演のシャッターアイランドがありますが。
その内容を知った上で観ると、物語中盤で医師と患者が交換されている事が開かされて。なんやねん、この映画思っていた通りじゃないか・・・。って幻滅したが、まぁ最後のどんでん返しには驚いた。ラストシーンの音楽が溢れる白い世界の狂気はたまらなかったぜ。
本筋以外にも、院長の化学療法に頼りきった患者を人と思わない治療法と、過去のトラウマから院長に反抗するラム博士の対比や、権力を持って暴力性を露わにするラム博士の崩壊などは、人間の正常という深いテーマを探っていて良かった。
ラム博士の救いを求める兵士を銃殺していき、自殺を図ろうとしたら銃の弾が尽き、現実に戻って架空の引き金を引くシーンの惨めさも良かった。

余談、
中盤で中だるみを覚えたのはアカンかったな。
コバチ

コバチ