午後の網目やカメラのための振付け研究などで知られるアメリカの実験映画監督マヤデレンの代表作の一つ。
どっからどう見てもベルイマンの第七の封印の元ネタと思わしき作品でした。まさかあの映画よりも12年も前に浜辺でチェスを行うシークエンスのある映画が存在しているとは思いもしなかったです。今作は夢の話ですが、どことなくペルソナ/仮面を彷彿とさせる精神分裂やらマヤデレンが感じていた性的な視線などが描かれているように思えました。まあベルイマンあるあるの浜辺が舞台だからそう思っただけかもしれませんが。。。
編集の繋げ方は素晴らしいし、夢ならではの独特な浮遊感があって面白かったです。マヤデレンが当時、あらゆるアーティストから尊敬され持ち上げられていたのも今作を見れば納得出来ると思います。
