LEO

テラフォーマーズのLEOのレビュー・感想・評価

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)
2.3
原作未読。
やっぱ「時間を無駄にした気分になる映画を観よう」月間の〆はこれでしょう!という事で観てみましたよ。

正直、それなりの役者が揃い、CG・特殊メイクもいい雰囲気(ハリウッドと比べちゃイカン)で観ごたえありそうな画面、それにストーリー自体も自分はそこまで悪いと思わなかった。
なのに何でこんなに評価が低いのか。

一番の原因はやっぱ役者なんだろうなぁ。
“それなりの役者”と言ったが、日本で売れてる役者達なだけであって、ハリウッドの役者と比べると実力差は歴然。
演技がすべて軽いんだわ。
特に伊藤英明の相変わらずの棒セリフが雰囲気をぶっ壊しまくっている上に、武井咲とか菊地凛子の声のトーンや喋り方の軽さがそれに拍車をかけている。
この間の大河でも思ったけど、菊地凛子なんてメッチャ下手なのに何でこんなに売れてるんだろう?
Gから出てくる時なんか、殺虫剤のギャグCMかと思ったわ。

それに全体的なコスプレ感。
『約束のネバーランド』でもそうだけど、日本人俳優に漫画の中の衣装着せると何でこうなっちゃうのかな?
小栗旬が演じてた奴みたいな失笑を買うだけのキャラもいただけない。
漫画通りなのかもしれないけど、マーベルみたいにその辺こそオリジナルアレンジがあってもいいんじゃない?

あと展開が致命的にダルいね。
つまり演出と編集が悪い。
いちいちご丁寧にナレーションでそれぞれの虫の説明するかと思えば、ゴキブリ星人がどこまでヤベェ連中で、そいつらに囲まれた宇宙船のどこがどう壊れたから昔の宇宙船に部品を取りに行かなきゃいけないとか、そういう緊迫感を煽る説明はアッサリ。
そこ重要だろ!
そういうところがないからフワッとしてるんじゃないの!?

それにそれぞれのキャラの裏生い立ちみたいなエピソードもちょっと詰め込みすぎ。
山田孝之の貧困話とか今回必要ですか?
ストーリーの中にいちいちキャラがなぜこのプロジェクトに参加したかの説明が入り、いちいち誰がどんな虫と融合してるかを説明してりゃ、そりゃあブツ切り感満載になっちゃうよなぁ…。
ぶっちゃけ大久保麻理子のキャラとヤクザ2人、要らないでしょ。

これだもの「これだから日本のSF映画はつまらん」と言われちゃうよなぁ。
思ったより酷くないと感じただけに、実に勿体ない映画だと思う。
LEO

LEO