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我が道を往くのmat9215のレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
4.0
全身が入るくらいの長回しで俳優の芝居を捉え、要所でクロースアップを入れるタイミングの良さ。音楽演奏の場面の上手さは『人生は四十二から』でも発揮されていた。レオ・マッケリーは『吾輩はカモである』や『結婚珍道中』のような徹底したナンセンスものよりも、『明日は来たらず』や本作のような人情ものを目指したようだ。ナンセンス〈無意味〉を続けるのは大変なのだ。マッケリーと同時期のプレストン・スタージェスでも無理だった。個人的にはマンガ界で赤塚不二夫、榎本俊二なんて人たちがナンセンスで燃え尽きたのを見てきた。
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