ニューヨークの下町の古い貧乏教会に赴任してきた若い神父“オマリー”はその教会で40年近く神父をしている“フィッツギボン”と共に教会再建を目指すことに...。
モノクロの中に人間味豊かな鮮やかさが滲む名作。
劇中で登場する曲の数々はどれも心を揺さぶります。
そしてなんといっても主演のビング・クロスビーの歌声が素敵すぎる。
聴く者を包み込む様な優しい声で、なおかつ力強さもあります。
こんな声に子守唄を聴かされたらどんなに心地いいことか。
また彼の人柄も非常に情に篤く、誰もが惹かれてしまうような底知れぬ魅力を持っています。
神父としてはなかなか型破りなキャラですが、根は真面目。真面目すぎるが故ですかね☺
自分を信じ、“我が道を往く”人はかっこいい限りです。
ラストの粋な計らいは感涙もの。是非ご自分の目でお確かめください。
フィッツギボン牧師もとても愛くるしい人物でして。
あの心の底から幸せそうな笑顔は卑怯です。
見ていてこちらも同じく幸せな気持ちになれました。
少し話は逸れますが本作で嬉しかったことは劇中の舞台となる季節がクリスマス付近だったこと。
僕はクリスマスシーズンが何よりも好きで。どのくらい好きかと言うと、寒い中イヤホン付けてクリスマスソング流して厚着してポッケに手を入れて散歩するだけで幸せすぎて涙が出てきそうになるくらい。その日が雪だと尚更やばいです。ほんとに。
毎年独りのクリスマスなのになんでこんなにも好きなのかはわからないけど。
なので作品にほんの少しでもクリスマス要素が加わるだけでもう最高です。
いやあやはり映画っていいですよね。どんな季節であろうと、どんな場所に居ようといつにでも何処にでも連れていってくれる。なんて夢の詰まったものなのでしょうか。
だからやめられない。今までもこれからも。
俺も我が道を往くぞ。