サトシ

ムンバイ・ダイアリーズのサトシのレビュー・感想・評価

ムンバイ・ダイアリーズ(2010年製作の映画)
3.7
物憂げな雰囲気を醸し出しつづける芸術家、アメリカからインドへ一時的に研究へきた富裕層のカメラマン、洗濯など低いダリトの青年。彼ら彼女らがムンバイで混じり合いつつ、日常を映した作品。インド映画でもこんな作品あるんだという驚き。その驚きを冷めさせるほどにぬめっとというかじっとりというか、湿っぽい雰囲気が終始続く。女性カメラマンに好意を感じるもダリトが故に一歩を踏み出せない青年。どうしようもない現実を前に、太刀打ちできず(せず)に諦めざるを得ない現実の残酷さ。別れ際、彼女の車の扉が閉まるのを見守る青年、何となくの切なさが溢れる。
ムンバイへの訪問欲が増したし、アーミルカーンが海を眺めたビーチでチャイ飲んでのんびりしたいと思った。どこのビーチなんだろう。
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