たてぃ

ヒトラー暗殺、13分の誤算のたてぃのレビュー・感想・評価

ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)
4.0
物語は①逮捕されて取り調べを受けるシーン②ヒトラー暗殺の動機に至るまでの回想シーンの2つでした。

ゲシュタボによる拷問はマジで目を覆いたくなるほどのまさに極悪非道そのもの…ナチスに抵抗した人を描いた作品見たいけど拷問は嫌、という方は「白バラの 祈り ゾフィー・ショル 最期の日々」をお勧めしておきます(適当)。

ちなみに主人公の取調べを担当した人が2人(かなりの大物)いましたが、まさに「飴と鞭」の2人でした…しかし、「飴」側の担当の人って後で調べてみたらかなりの極悪でユダヤ人虐殺をのちに指揮した人だったんですね…作品では温厚な人に見えましたが…

回想シーンについては1932年から始まり翌年にナチスが政権を獲得(といっても選挙で過半数を獲得してないんですよね…)からの空気の変化がマジで重い…主人公が共産党寄りの人のため、暗いムードが伝わります(共産党員を根こそぎ逮捕、ユダヤ人と付き合った女性を晒し者にしたり…etc)…まさに同調圧力&思考停止による支配…

ナチスが政権を獲得してから戦争へ突入する当時を 描いた作品としては「ブリキの太鼓」を思い出しました。しかし、そちらは主人公の父親がナチ党員になるので視点が全く逆ですが…
たてぃ

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