ヒトラー暗殺実行犯 ヨハン・ゲオルグ・エルサー。
時計を修理し 木材を加工し 家具を作り アコーディオンやチターを奏く。
暴力が嫌い。
周りに流されない。
ヒトラー暗殺は42回計画されているが、驚異的な幸運でいずれも致命傷を免れている。
エルサーの自白と回想によって なぜ暗殺に至ったか、そしてヒトラー政権下の日常が描かれる。ヒトラー、軍隊、兵士、迫害されるユダヤ人を追ったものは多いが、一般人がどのように暮らし 考えていたのか 興味深かった。
ナチスの言動も狂気だったが、暗殺に取り憑かれていくエルサーもまた狂気だった。横でタイプを打つ女性は何を考えていたのだろうね。
エルサーを演じるクリスティアン・フリーデルの歌がとても心地よかった。あの歌声に女性はその気になってしまうだろうなあ。フリーデルは俳優活動の他に音楽活動もしているようだ。
