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黄金のアデーレ 名画の帰還のAのレビュー・感想・評価

4.0
ナチの時代に奪われた一族の絵画(モデルである叔母)をとり戻す為に故郷であるオーストリア政府と対峙した女性と若き弁護士の実話を基にした歴史ドラマ。

ヘレンミレンが好きでたまたま目に留まった作品で、あまり前情報もロクに見ずに再生したから始まってからホロコースト作品なのを知った。

ホロコースト作品自体は観る機会が多く、家財や芸術品が没収された歴史は知っていたけど、当時の富裕層にフォーカスが当てられているものは初めてだからかな..美術品の返還制度なんてものもこれを見て初めて知った。

家族や知人との思い出のある美しい街であり二度と戻らないと決めた悲惨な過去を経験した街...そこでの主人公の過去と向き合う為の葛藤や、もう終わった過去だと平然とつげる現代の人たちの温度差に色々感じさせられる。


ヘレンミレンの圧倒的演技力とライアンレイノルズの新鮮な役柄が見応えがあった。

大戦時の実話といっても強烈で残酷なシーンはなく終始重すぎず最後はスッキリと見終われる内容だった。
A

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