タジ

黄金のアデーレ 名画の帰還のタジのレビュー・感想・評価

4.3
グスタフ・クリムトといえば有名な肖像画を頭に思い浮かべます🖼『黄金のアデーレ 名画の帰還』をTV録画鑑賞‼️
ナチスの暴挙により略奪されたものは、金品や絵画などの財宝や美術品だけではありません、その国の人々や家族、生活、そして誇りも奪っていたことがわかります。
オーストリア帝国が国を守るために、ナチスドイツの侵攻を受け入れたのか、従ったのかわかりません。しかし10万点もの多くの美術品が所有者が殺されたか亡くなられたか様々な理由はありますが元の所有者に戻ってはいないそうです。オーストリアの正義は?と考えさせられる興味深い映画でした。
また、オーストリア ウィーンにはホロコースト記念碑があることを初めて知りました。一度は行ってみたい芸術の国ですね😎✨

妹のマリアが美しい叔母のアデーレの肖像画を取り戻そうと、オーストリアでそしてアメリカで美術品の返還訴訟を起こし、68年を経て勝ち取ったストーリーです。回想シーンの中で、緊迫したシーンもありそのときの危険な状況が伝わります。
ただ、この映画の中で伝えたいことは、裁判の争いだけでなく、そのときマリアやマリアの家族が失ったもの、平和という幸せや両親、家や財産、そして祖国までも奪われている、ということを考えさせられる内容になっています🍀オーストラリア側の思いや国の宝という気持ちも考慮しなければならないのも事実ですね。

好きなシーンは、マリアの家族の幸せなひとときと、あの別れのシーンですね。ブロッホ=バウアーの父親の伝える言葉がとても印象的でした🌟
もう一つは、オーストラリアの協力者、雑誌記者のフベルトゥスとの会話シーンです。父親がナチスでも、間違った行いを正していこうとする人達が多くいることを知ることができますね。素晴らしいと思いました😎👍
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