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黄金のアデーレ 名画の帰還のchirolのレビュー・感想・評価

4.2
最後のシーンで涙が止まらなかった。ナチスドイツがユダヤ人に対して何をしたか。美術品を通じて知ることが出来た。未だに十万点以上の絵画が正当な持ち主に返還されていないという事実が当時の状況を物語るが、こんな時代が二度と来てはならないと感じる、それはどの国に対しても言えることだと思う。例え日本がこれから何かに巻き込まれ、勝ったとしても、どうか個人の宝物を奪うような国にはなって欲しくないし、なりたくない。そう思わせてくれるストーリーがあるノンフィクション映画。
そして遠い昔だったとしても何が起こっていたか、忘れてはならないとも感じた。過去の事例が法を作り、新しい判決を生み出す。だから立ち向かってゆくことが大切なのだとも痛感させられた。

映画自体は弁護士の人が、とても素敵 名演技。ナチスドイツのものを描くと大抵暗い映画になるのに一つ一つ洒落ている
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