FukiIkeda

黄金のアデーレ 名画の帰還のFukiIkedaのレビュー・感想・評価

3.7
オーストリアに行きたくなった。
第二次世界大戦時に沢山の美術品がナチスによって奪われた。
クリムトの黄金のアデーレもその一つで、憧れの叔母アデーレがモデルになったその名画を取り戻すことに決めたマリア達。
しかしその家族の大事な思い出の詰まった家族の宝物と故郷には美しい輝かしい思い出と共に、辛くて悲しい思い出や後悔、2度と味わいたくなかった屈辱も蘇ることに。
ブロッホの「祈り」には涙。
子供の頃に聞かされて、いつも美術品を見るたびに、この事が気がかりになってしまったのだけど、大英博物館にしろ、世界中の美術館に飾られている多くの美術品の多くは、いつかの戦争の略奪品や戦利品だったりするのに、ナチス以外のものは問題ないのかしら…と思ってしまうのであります。そんなこと言ったら国の土地ごと返さなきゃいけない国がたっくさん出て返さなきゃちゃうのか…。
しかし、美術館は楽しいけど、疲れる。
集中力もだけど、アーティストだけでなく、関わった人々の念とか想いとかもたっくさん渦巻いているんだろうな…と。
てゆーか、マリア、ご本人ソックリ…。
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