かつての戦争でナチスに名画"黄金のアデーレ"を剥奪され、取り戻すまでを描いたヒューマンドラマ。ヘレンミレン演じるマリアとフェルディナントは同じくオーストリアにルーツを持つ。
マリアは過去に縛られたくなかった。なので始めはオーストリアに行くことさえ億劫になっていた。しかし、フェルディナントの説得もあり、オーストリアにいき彼女は絵を取り戻すと決心する。しかしそこには絵を実質的に所有するオーストリア政府との裁判に勝たなくてはならないという大きな壁があった。
ヘレンミレンとマリアの相性が抜群。彼女の演技なしにこの映画は成り立たなかったのでは。しかし結局最後は、家族の暖かい絆がもたらした勝利であったように感じる。