ヒロオさん

ピクニックのヒロオさんのレビュー・感想・評価

ピクニック(1936年製作の映画)
4.0
家族と婚約者と共に田舎へピクニックに来た女性に、ひとときの出逢いが訪れる話。

良い作品だった。

このストーリーは全く予想できなかった。
40分という短い尺の中で、こんなにも作品の雰囲気が転じるとは…!

水辺でのんびりと休日を過ごす人々の他愛もない会話から始まり、最後は美しくも切ない余韻を残してくれたものだから、お見事でしかない。

描かれる会話の内容も、フランス映画によくある概念的なものではなく、庶民的な内容で親しみやすさがあったところが良かった。
夫婦関係のあるある、男女のあるある的なものが散りばめられており、それが共感を呼ぶのか、ちょっとした面白さがある。

恋の相手となるチョビヒゲ男がキャラクターとして良すぎた。
最初は冴えない普通の田舎の男だと思っていたが、最後はハードボイルド味があってかっこよくみえたの凄い。
ヒロオさん

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