ジャン・ルノワール監督作品…初鑑賞…。
1860年のある夏の日曜日…パリ近郊のセーヌ河岸へピクニックにやって来たのは…結婚を控えた娘アンリエットとその家族…。
モノクロでありながら印象派の画家である父オーギュスト・ルノワールの絵画が動き出したよう…麗らかな陽光…風に揺れる樹木…水面のキラキラした輝き…光の諧調までも鮮やかで色彩のイメージが脳内に広がります…。
青年ふたりがレストランから窓を開けると…差し込む木漏れ日…川のせせらぎ…そして小鳥の囀り…。
窓を額縁に、ブランコに乗るアンリエット…まさに動く絵画…天使のように舞うアンリエットが嫋やかで官能的…うっとりします…。
また、ブランコのシーンでのカメラワークの躍動感も素晴らしく、縦横無尽に動きます…。
そしてアンリエットと青年のひとりアンリは自然に導かれるように恋に落ちます…パリジェンヌが自然の中で感じる非日常の幸せのひと時…。
しかしそれは禁断の恋…最も残酷で美しいラブシーン…アンリエットの頬を伝う涙…するとどんどん雲が動き出し、川面を激しく打ちつける雨粒…もう、ため息しか出ません…。
数年が経ち…ふたりはあの思い出の川岸で出逢うことに…。
目眩く映像の美しさに只々、ぼ〰︎っと眺めていた40分…1冊の画集のページを捲るようです…。
アンリエットを演じたシルヴィア・バタイユの眩しい笑顔がとても魅力的…名前からも分かるように実生活ではジョルジュ・バタイユの奥様…その後ジャック・ラカンと再婚…凄すぎ!!
今作は僅か40分で未完の作品として有名…本来ならばどんな結末だったのでしょう…?? それを想像するのもワクワク…ෆ*
途中で出てきたネコちゃんがとっても可愛かったです… ᗢᘏ୭
thanks to; Ryomaさ〰︎んɛïɜ ﻌﻌﻌﻌ ✿*
