2016年、ショーン・ペン監督によるドラマ映画。
アフリカ西部、内戦により負傷した人々を支える外科医ミゲルと医療支援団体の女性医師レン。過酷な現実を前に二人は次第に惹かれ合い、云々といったお話。
かのショーン・ペンさんが監督を務められ、あのシャーリーズ・セロンさんとハヴィエル・バルデムさんのご共演とあれば、期待せずにはいられません。
ただ残念ながら今回ばかりは、うむむ、うむむと違和感ばかりがつのり、残念至極でございました。
この作品に描かれた内容は、アフリカ各地の内戦で起こった「現実」なのかも知れません。ただ「現実」を伝える方法は種々様々あるわけで、本作の伝え方が最適解であるとは到底、思えませんでした。
そもそも、紛争の悲劇、虐殺や少年兵問題、様々な形の暴力を出しにして色恋沙汰を描くこと自体が非人道的、けしからん、とお感じになる方もいらっしゃるのではないかと。
これもまた本作の主題、夢と現実の一つなのでありましょう。