国境なき医師団の活動をさわりだけでも知ることができたのは良かった。
ただ、主役男女の恋物語がメインのような構成はいかがなものかと感ず。
それにしても・・・アフリカ紛争地帯の惨状は映画で描かれている以上なんだろうね。
戦闘員であれ非戦闘員であれ、無学無教養者や、洗脳された者たちが銃や刃物を持つと、単なる野蛮人と化すのだなと諦めの境地になる。
しかし、一番の悪は銃や各種武器を製造し、供給し続ける武器商人であり、植民地分割で恣意的に民族や部族の分断を発生させ、紛争の種を盛大にばらまいた白人国家なのは間違いないだろう。
紛争と銃を輸出した後に国境なき医師団が活躍するという図式は、同じ人間がやっているわけではないとしても、大局的に見れば白人社会のマッチポンプと言えなくもない。
話が映画から逸れてしまったが、映画の出来としては感銘を受けるまではいかなかった。
