すず

教授のおかしな妄想殺人のすずのレビュー・感想・評価

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)
3.0
哲学的理想と現実世界との軋轢にいつしか生きる意味も目的も喪失したホアキン扮するエイブが、突如生きる目的を見出して生命欲を取り戻していく。機能不全を起こしていたあらゆる問題が快活さをもって解消していく。ひとつ問題は、その目的があらぬ方へ向いていること。ミステリアスで風変わりなエイブとの情熱的な恋にはまっていくジル(エマストーン)はその先に何を見出していくのか。軽快なジャズピアノにのせておくる、狂気のホアキンmeetsウディアレンコメディ。毒にも薬にもなりうる哲学的な言葉たち。metoo渦中の人物にあって、また色々と考えさせられる…。
「”哲学”とは ほぼ 言葉による自慰だ」「ブツクサ言ってないで行動することにしたんだ。要は 何事も深く考えすぎずに 本能に従うことだ。そして行動を起こすこと。型通りの反応で流さずにね」
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