メイプルわっふるG

リグレッションのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

リグレッション(2015年製作の映画)
3.0
悪魔崇拝者たちによる儀式が社会問題となった1980年以降のアメリカ。それらの実話に着想を得て作られた戦慄のサイコサスペンス。

社会問題ってそっち!? 驚きの結末とともに、なるほど納得のイーサン・ホーク。
迷走するB級オカルトではなく骨太な社会派作品。キャスティングの時点で気付くべきだったやも。

そしてエマ・ワトソンがいまだ可愛さを残す美人さんに成長。当時25歳くらいで17歳の役。
作中イーサン・ホークとの距離感に疑問を覚えたのは正解。

骨子が期待と違ったとはいえ、白塗り黒マント集団の怪しげな儀式は要望通り。姦淫、拷問、メンバーうごめく黒ミサ。祭壇上の赤ん坊や黒猫、落書きやスカリフィケーションの逆十字と、怪しさ満載。

メトロノームや夢うつつな出来事にトランスし、猫だらけの家で癒やされる。
それが散らかり放題の汚れた家であっても。猫屋敷はパラダイス。

義憤で全力疾走するイーサン・ホーク。対照的にやる気が見られない署の面々。
見終えてから改めて鑑賞するとまったく違う光景に。むしろ二回目が面白い。

悪魔儀式ものとしては『ヘレディタリー』と対極の展開。リアリティを求めるときに見たい一品。


欧米人はオルゴールを見ると開けずにはいられないらしい。



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