けんぼー

家族ごっこのけんぼーのレビュー・感想・評価

家族ごっこ(2015年製作の映画)
2.6
2020年鑑賞150本目。
様々な異色の家族を描いたオムニバスストーリー。単体作品としては、うーん。

「ミッドナイトスワン」に向けての内田監督作品予習第二弾。5つの物語から構成されるオムニバスストーリー。全体的にはあまり盛り上がりもなく、退屈に感じてしまうかもしれない。
全体を通してなかなか豪華なキャストが出ているのだが、個人的には5話目の物語の伊藤沙莉が存在感バツグンで良かった。
1話目の「鈴木ごっこ」では赤の他人が1つの家族を演じ、役割を演じていく中でまるで本当の家族のような信頼関係ができていく。
2話目の「佐藤家の通夜」では父の通夜に参列した息子、娘とその家族たち。そこで亡くなった父が実は熱心なクリスチャンであったことが判明し、仏教対キリスト教のプチ争いが起こる。踏み絵を始めるシーンは笑った。
5話目の「高橋マニア」では、でんでん演じる高橋家の父と、いい大人になってもニートの子供達が殺人フィルムの撮影を通じて成長する。
3話目と4話目は家族色が薄いが、上に挙げた物語は様々な家族の形を見せてくれる。
内田監督といえばエロ、グロ、キリスト教、家族というのが今のところの印象となった。そしてやはり音楽は微妙、、、。

2020/9/26鑑賞