Ayakashd

64 ロクヨン 前編のAyakashdのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
4.0
気合の入りまくった久々の日本映画傑作。吠える男、男、男。日本映画背負って立つ顔ぶれが、全身全霊、身体投げ打って演じていて、かつその魂を眉の動き一つ、眼差し一つに映し出す繊細さ。さすがのオールスターです。伊達じゃないっすこのメンバー。
演劇的だなと思うほど、映画だけど演技が肉体的で、映っている部分は彼らの演技の氷山の一角だと悟らせる。こんなにも力のある俳優さんがたくさんいるのかと、ほくほくするぜ。
そしてスポットライトが私的にまあまあだったことも含め、ハリウッドにゃこれは作れん、と思う。昭和という暗い熱狂の時代を持つ日本独特の色調だと思う。男が職場で煙草吸って、男が職場で寝泊まりして、女は職場でホステス扱いされていた、みんな熱に浮かされたみたいに働いていた時代。昭和に育てられた平成の社畜としては懐かしさも満載よね☆
さすが横山秀夫原作だ。前編でこれだけ魅せる自信があるから、前後編公開に踏み切ったのだろう。後編楽しみだっっ
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