今回はトムハンクスが負傷、そして謎の人物に追われる場面から始まり、中々鑑賞者も状況を掴めないままストーリーが進んでいきます。
美術品や歴史からの伏線回収や、予想を裏切るストーリー展開は最早このシリーズの十八番のようですが、今回はさすがにそれは無理があるのでは…？と思えるような結びつけ方も多々、、、
ただ、テーマは一番踏み込んだ内容となっており「人口増加と環境破壊」、そしてこれを解決する手段として、感染症による「人口半減計画」が打ち出されます。今の世の中になってからこの作品を見ると、最早こうした意図があってコロナが蔓延したのでは…？と思い始めてしまう。笑
4年前の時点で感染症の恐怖を描いていたんですね、、
最近、「ペストの後にはルネサンスが来たことを思い、収束後に備える」という文面をどこかで見かけて良い言葉だなぁと思いました。一方でその犠牲として、ペストでは実際にヨーロッパの人口1/3もの人々が亡くなっています。今回のコロナの被害が同じ程度の代償を払うことにならないよう、まずは祈るばかりです。
人口増加・環境破壊は深刻化し、それに伴い大規模な自然災害・人的災害が増加する傾向にある現代社会。このコロナを経験した世界は、果たして根本的な社会構造の変革を行うことができるのでしょうか、、、
柄にもなく真面目なことを書いてしまいましたが、それにしても本作の撮影で使われたトルコの地下宮殿が美しすぎました。バシリカ・シスタンと言われる東ローマ帝国時代の貯水池だったそうですが、クライマックスを飾るに相応しい幻想的な空間です。海外旅行に行けるようになったら行きたい場所第１位！🇹🇷
