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怪物はささやくのetcetranのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.8
冒頭からの
少年のこわばった表情から
(まじの演技)
ファンタジーとはいっても
これはヘビーなやつだと悟る。

少年が戦わなければならなかったのは
外側ではなく内側の真実。

いじめっ子からの言葉。
「お前のことがやっとわかった。
 お前は誰かに殴られたいんだ。
 でももう相手はしない。
 お前は透明人間だ」
この言葉はかなり辛かった。

コナーは自分は悪だから誰かに罰して欲しい。
それがいじめっ子を見つめていた理由。
いじめっ子はもうコナーを相手にしない
それが最高のいじめだと分かった
という、残酷な意味だった。

コナーはこのいじめっ子を
ボコボコにしていまう。

だが、病院の母親は
「怒っていいの。思い切りやりなさい。
 だけど気に病まないで。
 あなたが言いたいことは分かってるから」
と言う。
怒っては駄目よ、とか
我慢しなさい、とかではない。
あなたの言いたいことは分かっているんだ
という、迫真に迫った演技だった。

そして怪物は噛み付くように言う。
「お前が私を呼んだんだ。
 真実を話せ」と。

そして少年の真意とは…
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