朱音

怪物はささやくの朱音のレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.0
少年から大人へと変わっていく途中で母親という存在が壊れかける。「母親」が全てだった少年には始め周りに差し伸べられている手に気付けなくて。「怪物」という存在が現実でも空想でもコナーが救われたのは事実。人間の中には「矛盾」なんていくらでも存在するし「善」も「悪」も存在する。ただ罰せられればそれで終わりではなく「罪」を与えられない事が一番の「罪」ではないのかな。これから罪を背負って怪物と共にゆっくりと歩んでいくコナーを期待。怪物の瞳が表現豊かで本当に綺麗だっ。
絵を描く時に静かに響く鉛筆の音が心地良くて印象的。
朱音

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