HiroG3

モンキー・マジック 孫悟空誕生のHiroG3のレビュー・感想・評価

1.6
2作目を先に見て酷いなと思いつつ、それでも1作目ならもっと良いかもしれないと思い見てみた。
ドニー・イェンにチョウ・ユンファ出演と銘打ってるがいつものビョ~~ンバイ~~~ン!ワイヤーアクションでしょっぱなからがっかり。
製作現場や関係者には好評なのでしょうが、中華ワイヤーアクションは小学生向けの幼稚な演出にしか見えません。

・映画本編
途中までお釈迦さまに岩刑とされ、三蔵法師が出るを楽しみにしてたがなにか違う。
西遊記のプロローグ部分だけの作品だった。

常に猿っぽい動きを随所に入れているため、コミカルを通り越し何らかの病気に見える。
悟空が悪質な押し込み強盗殺人を行ってるのを壮大に見せられた。……なんでだよ?
エッチなシーンが無いので親子で楽しく見られるかと思いきや体罰シーンがが多すぎて酷い。
策略の虐殺/ジェノサイド、ここからのがっかりな大立ち回りが始まる。
日本人感覚だとこういう外国の泥臭くエグイ部分は酷く嫌悪される部分です。
子供に見せようと考えている方は考え直してほしい。

さて、映画全体的にはよくまとまっていました。
衣装、セットも手抜かりは無い。
だが3DCGが子供向け。

・原作
調べてみた。
16世紀に書かれた同人誌らしい。
孫悟空が三蔵法師と出会う前の物語『大鬧天宮(だいどうてんぐう)』を基にしているため、本家西遊記とは大きく違っている。
原作通りによく出来ているというレビューが散見される。
それはこの同人誌を指して言ってるようだ。
しかし、同人誌を知る日本人はどれだけいるのだろうか。

チャイナ映画だからカンフー見せろというレビューも見られるが、それって日本の映画なら格闘シーンは全てカラテ使えとチャチャ入れている様なものです。まあ、わかるのですが……。
でもね。史実で言うと昔の中国ってカンフー殆ど誰もやってないよというか、流行ってないんですよ。
日本も戦国時代なんて剣術棒術だけだったし、柔術とかなんかしてるのはほんの一部の方々だけでした。

外国映画は原題が大事。
2014年公開
原題:西遊記之大鬧天宮(香港台湾タイトル)
西游记之大闹天宫(中国タイトル)
英題:The Monkey King
邦題:モンキー・マジック 孫悟空誕生
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