大スペクタクルな歴史ものを想像してたが違った。タイトルのグレートウォールの建設秘話ってわけでもない。めっちゃSFで怪物相手に戦う話なんだけど自分的にはあんまり燃えない。とうてつってメガテンで聞いたことある名前の怪物だけどどれほど脅威か伝わらないし、壁の守りがあるから絶望的ってわけでもない。そもそも主人公にとって全部他人事ってのがいただけない。この主人公もいっそのこと異国の力で無双とかしてくれれば熱いのに、火薬がどうとか友人と脱走がどうとか余計な印象。あとめっちゃ唐突に将軍が死に、お化粧ばっちりな女将軍がトップになるのもこの映画を茶番じみた印象にしてる。どんなところが有能なのかさっぱりわからん。人間相手でもないので頭脳戦みたいのは無いし、これまた唐突に分かった怪物の弱点も有効活用しない。形勢逆転の流れだと思ったのに…。そもそも９００年間一度も怪物を生け捕りにしようとか弱点を知ろうとしなかったのが凄い。後半に出てきた空飛ぶ乗り物もアトラクションじみてて笑っちゃった。突っ込みばかり思いついて真面目に見れない。女将軍は映さなくていいからマット・デイモンをもっと活躍させてほしかった。
