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カニを喰べる。のはのレビュー・感想・評価

カニを喰べる。(2015年製作の映画)
1.7
27歳無職男性二人が、先輩から「カニを食わせてやるから来い」と言われ、東京から富山へ向かうロードムービー。

ただのダメ人間かのように描かれるアラサー二人。
しかし、「ママチャリで栃木から新潟までの往復400キロを、疲れすら見せず半日程度で走り切る」という人知を超えた脚力を持つ超人。
1番高低差が少ないコースを検索しても1000メートル。
それをその日のうちにおかわりとか、おまえら自転車レース会の至宝だから今すぐ競輪選手になれ。
就職なんてクソみたいに小さなことにこだわってる場合じゃない。
電波少年でも、東京〜日光間往復250キロ(高低差300メートル、帰りは下りのみ)ですら椿鮒子が24時間以上漕ぎ続け、次の日一度も起き上がれず眠り続けたくらいなのに。
※椿鮒子はママチャリで最高時速60キロを出し、「ロードバイクで」トレーニング中の自転車レーサーと張り合い、「ツールドフランスに出ろ」と言われる程の健脚。

出だしのノリやプロット自体は好きなんだけど、登場人物もシナリオもいくらなんでも薄っぺらすぎる。
二十歳とかの設定ならまだなんとかなったのかもしれんが、前述の自転車の件といい、世界というものにリアリティがなさ過ぎる。
過程はわからないけど、昔の憧れてた美人そっくりさんが朝起きたら隣にいる、とかも中学生の妄想みたいで本当薄っぺらさに拍車がかかってる。
でもつまらなくはない。
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