学生時代、彼(張學友)は前の席だった彼女(梅艶芳)の後ろ姿をずーっと見てきて、彼女が陥った状況を何も言わず信じつづけてあげられるほど彼は彼女をとても愛している。だけど彼女は彼と結婚していても、彼があそこまで守ってくれても、ああいう選択をするわけで。結婚していても、結局は後ろ姿しか向けられていなかったのか、と観ていて思ってしまった。
対して、そんな彼が大人になり先生として真正面に向かい合うのは女学生(林嘉欣)の彼女。彼女に恋をされ、いろいろと発展していく様子は、彼目線でいけばある種やむを得ない感はある。(最初は嫌な感じだった女学生だけど、立場的に実は一番ないがしろにされてる気はしなくもないかも。)
かなり寂しい気持ちになる映画だった。また観ようと思えたら、気持ちを整えて、そして、漢詩をある程度知ってから見直したい。佳作。
(「女人四十」は未見)