これは…ヒーロー映画史上に残る傑作なのでは。
美しく、しなやかだけど筋肉質なガル・ガドットの肉体美が、ビジュアルとして完璧。エロさはほぼ感じる事なく、ただただ美しく、強い。
序盤はダイアナが、この世には善と悪があるという事を信じて、悪を倒すべく戦士へと成長していく。そして終盤になると、世界には勧善懲悪などない、ただ人の意思による残虐な行いが「戦争」という形で繰り返されている事に失望する。しかし、それでも戦う価値があるのだという成長を丁寧に、感情移入しやすく描いている。
そこに加え、孤島のお嬢様が人間界へ初めて降り立つという設定を活かした、数々の作品へのオマージュとギャグ。リトルマーメード、ターザン、ローマの休日くらいしか自分には分からなかったけど、ガル・ガドットのビジュアルとカルチャーショックコメディとの組み合わせが、それだけで笑いを誘うし、何より可愛らしい。
圧倒的男尊女卑の中、戦場でバッタバッタと男をなぎ倒すだけでも超アガるのに、あのテーマ曲ですよ。もうね、ご満悦。
クライマックスの戦いは既視感があってちょっと物足りないけど、間違いなく傑作。