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ワンダーウーマンのMAOWのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
2.5
なんか、思ったよりも恋愛映画でした(笑)

スーパーヒーローのアクションものを期待していた身としては…微妙(笑)

でもストーリーには破綻もないし、
ヒューマンドラマ部分の描写は素晴らしかったし、
これまでのDCEU作品の出来の悪さからしたら、
高評価なのは頷ける結果かな、と(笑)


まぁでも、やっぱりアクションが少ないのが残念でしたね。
しかも少ないアクションシーンも、あまり上手くないというね(笑)
なんというか、アクションシーンに入った途端、作り手側のドヤ顔がちらつく感じというか(笑)

例の音楽『Is She with You?』の使い方とか、
コスチュームのチラ見せとか、
バトルシーンのストップモーションとか、
なーんか、鼻につくんですよね…。

それでほんとに格好いいシーンになっていれば、文句はないんですけど、

カメラブレブレで見にくいし、
なんか決めポーズがださいし、
いまいち何やってるのかが分からない(笑)


特にラストのアレスとの対決シーンが最悪で、
トレバー死亡で、ワンダーウーマンが本当の力に目覚めた!ってシーンが
本当にださい(笑)

アレスを倒すときも、いきなりよく分からないパワー使いだして、
観客置いてけぼりでした(笑)
(アレスの正体が明かされる場面については、なかなか良かったですが。)



じゃぁアクション全部がダメかといえば、そんなことはなくて。

序盤のセミッシラ島(この島の風景も素晴らしい)での、
アマゾン族の回転を多用したアクションは新鮮で、
ストップモーションも効果的に使用されており、とても素晴らしかったです。

ただ、それ以降は、戦場の地味な絵面に地味なストーリーで、正直退屈でした。

難しいとは思うけど、『DEADPOOL』みたいに
カットバック形式で、セミッシラ島でのシーンと、戦場でのシーンを交互に見せていけば、
後半がここまでダレることはなかったかなー、と思います。



ただ、それでも僕はこの映画好きです。
なぜならワンダーウーマンが可愛かったから(笑)
可愛いし、美しいし、色気もあるし、面白いし、強さも見せる。
本当に、Gal Gadotという女優がいなければ、これほどの高評価にはなっていなかったと思います。

戦争下というシリアスな世界に、
世間知らずで純粋なワンダーウーマンが、絶妙にミスマッチで面白かったです。



あとは、冒頭にも述べましたけど、
ヒューマンドラマのパートが素晴らしい。

特に、ワンダーウーマンが人間に絶望し、救う価値がないと判断した際の、
トレバーの独白。

『僕だって、戦争は戦神のせいだと思いたい。でもそうじゃない。これは人間の責任だ。僕ら全員の責任なんだ。』(みたいな内容)

ここの、クリスパインの演技が本当に素晴らしかった。


あとは、決死の覚悟での、ワンダーウーマンへの告白は心打たれるものがありました。



まぁなんにせよ、
アクションではなく、恋愛映画なんだと思って見に行けば、ガッカリする確率は下がるかと思います(笑)
でもこれに2時40分は長い(笑)
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