エイデン

コープスパーティーのエイデンのレビュー・感想・評価

コープスパーティー(2015年製作の映画)
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大雨の中で開催された文化祭を終えた“如月学園”の教室に、哲史、直美、あゆみ、良樹、繭、世以子、朔太郎ら7人の生徒が残っていた
直美は早く作業を終えるように促すが、哲史がそれをたしなめる
今日は転校を控えた繭の最後の登校日であり、皆それが名残惜しくて作業が進んでいなかったのだ
その時 突然の停電が発生すると、マッチとロウソクを持って来たオカルト好きなクラス委員長のあゆみが、皆で“幸せのサチコさん”とよばれるおまじないをしたいと言い出す
もともとこの如月学園は“天神小学校”を建て直したもので、そこでは生徒2人が犠牲となった連続児童殺人事件が発生したり、未だ行方不明の生徒もいたりなど、呪われた場所だったと言う
その行方不明の生徒が“サチコ”で、以来サチコは如月学園の守り神になったとされており、このおまじないをした者達は、一生離れ離れにならないようになると噂されていた
あゆみ なりの繭への気遣いと知り、その場にいた7人は参加を決める
また様子を見に来た教師の結衣、哲史に傘を届けに来た中学生の妹 由香も参加し、停電も復旧したことで、あゆみは皆におまじないの方法を説明
それは人型に切った紙“サチコさん人形”を全員で摘み、「サチコさんにお願いします」と人数分唱え、最後にそれを全員で破いて手に残った切れ端を大事にすれば良いということだった
その通りに実践した一行は切れ端を大事にしまい込むが、その時 突然大きな揺れに襲われる
すると床が崩れ始め、1人また1人と床の穴に落ちて行ってしまう
やがて目を覚ました一行は、自分達が見知らぬ教室にいることに気が付く
恐る恐る外へ出ると、明かりのついた職員室らしき部屋を発見
その部屋に残された怪奇小説家にして霊能力者 鬼碑忌の原稿から、一行は連続児童殺人事件の被害者の怨念により呪われた天神小学校へ転移させられたことを知るのだった



同名の人気ゲームを原作にしたホラー映画

呪われた天神小学校を舞台に、怪奇現象や残虐な展開による恐怖描写の数々が魅力の原作を実写化
原作同様エグめの展開に翻弄されつつ天神小学校からの脱出を図るホラー・アドベンチャー系の作品になっている

そこそこキャラクターもいて煩雑になりがちなところを、アドベンチャーゲームっぽい(都合の良い)展開が結果的にテンポ良く観られる作品
映画だから仕方ない部分もあるけど醍醐味の謎解きは思いのほか適当で、ストーリーの展開を優先してるのも結果的にはそこまで悪くない

キャラクターに関しては多い上、ヤバい状況でヤバくなったやつと、純粋に性格が悪いやつも入り乱れてるので、誰に感情移入すればいいのかよくわからないかな
生駒里奈はじめフレッシュな面々が出演してるというと聞こえはいいけど、もれなく演技力がアレなのもシュール
演出だけじゃなくて感情移入から来る恐怖みたいなものも原作の味だと思うので、そこが廃されてるのは残念
スクリームクイーン顔負けな絶叫聞かせてくれる子はいたけど

対してゴア表現は意外なほど気合い入っててかなり良い
血も肉片も飛び散りまくり、バリエーション豊かな死にっぷりが拝める
特に表現規制を捨てたアンリミテッド版は普通に頑張ってるので、鑑賞の際 苦手でなければ間違い無くアンリミテッド版がオススメ

そんな感じでチープな面はチープだけど、それを補える良さもある作品に仕上がってる
侮って観たら意外と・・・っていうタイプの作品なので、続編も合わせて観ましょう
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