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桜と印籠のcalinkolincaのレビュー・感想・評価

桜と印籠(2008年製作の映画)
3.5
肩の桜吹雪をばーん!と出す大事な見せ場でいつも左右を間違え、ただの白い肩をばーん!と見せつけてしまうちょっと残念な遠山の金さんと、助さん格さんの出番を待たずして悪者を皆殺しにしてしまう、若者なのになぜか老人の格好をしたやけに血の気の多い水戸黄門が出てくるおはなし。
と、説明したところで自分でも何をゆってるんだ私はって感じですが。金さんを板尾さん、黄門さまを千原ジュニアが演じています。
監督は板尾さんと言えば、な大宮エリー。
吉本100本映画という企画のうちの一本みたいで、フ ットボールアワーやカリカ、宮川大輔に山田の花ちゃんやシベリア文太さんまで登場で何気に出演者が豪華。
私はどちらかというと板尾さんが好きで、ひょうひょうとした金さんは板尾さんそのものな感じがして多いに堪能さしていただいたのですが、それを差し置いても映画に出てくるときのジュニアのあの存在感といったら何なのさ。
ものすごいスピードで悪者をざっくざく切り捨てた後にゆっくりと振り向きつぶやく「俺...強いやろ?」の不気味さに痺れてしまいました。
物すごく謎で適当な人物設定なのに、そのひとことで「な …なんかいろいろあったんだろうな彼も…。」と納得させてしまう凄み。 革ジャン着てジャックナイフ、または少年ナイフだった頃のジュニアを思い出してなんだかきゅんとしてしまいました。
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