遠い昔
はるかかなたの西日本で …
「浪花のシンボル」通天閣に憧れて、サハリンから「泳いで」オホーツク海を渡り、宗谷岬に上陸した「ソビエト連邦 U20最強の男」、アリョーシャ・カラマーゾフ。
地元の暴力団事務所に単身乗りこみ、飛んでくる銃弾をものともせずに「拳と蹴りと頭突き」の威力で組を壊滅させた後、より強い敵を求めて「世界の中心」岸和田を飛び出した「17歳のリーサルウェポン」、村山カオル。
向かってくる敵をかたっぱしからなぎ倒しつつ、互いに引き寄せられるように両雄が距離を縮めていく展開は、まるで「着ぐるみなきキングコング対ゴジラ」ですね!
しかもこの映画、カオルの宿敵である警察官チュー太と、行方不明の兄アリョーシャを求めてロシアから海を渡ってきた少女ナターシャの、切ない恋の物語でもあります。
「おっどっれぇぇぇ、三途の川を渡る用意は、できとるんやろぅのぉ?」
「 君が生きていれば、それだけでこの世界は素敵。」
このふたつの名セリフが自然に共存できる場所は、映画界広しといえどもこのシリーズをおいて他にないでしょう。
「竹内力兄貴が高校生?」
「喧嘩上等のVシネマ?」
「お下劣なギャグ満載?」
… 良識ある映画ファンにはなかなかお薦めしにくいこのシリーズですが、いちどその魅力にハマったら、面白すぎて抜け出せませんよ~♪