Takaomi

ザ・フューリー -烈火の戦場-のTakaomiのレビュー・感想・評価

3.0
ショップで一本200円で売っていてブラピも出ているし、彼目的で買ってみることにした。

始まって早々ブラピ風なお兄さんが二、
三人出てきて、「えっ。。。どれ。。ブラピ?この人だよね?なんかフケた?」と勝手に納得していて思い込みで出演させたところ。

なんとブラピは一切出ていない、まったく知らないB級フューリーでした( ;∀;)

それは置いといて、戦争映画は個人的に暗い気持ちになってくるのであまり得意ではないのだけど、この映画は僕のような戦争映画初心者には向いてる作品です。

ストーリーはナチス崩壊後のドイツでいまだに抵抗を続ける残存したドイツ軍と最後の攻撃をしかけるアメリカ軍、戦車ヘルキャットの戦いと言ったところ。

戦車がメインなので、戦車の構造、大砲キャタピラーの音、読み合いの撃ち合い、戦況が変わるたびに階級が上がったり新たな作戦が生まれたりありきたりではあるけどそれなりに楽しめます。

もうひとつはアメリカの黒人差別や人種差別が戦争中でも問題になっていたのが分かります。
同じ仲間で同じ戦友であるはずなのに仲間ではない、それによって争い合いとか殺し合うこともあったんだろう。

黒人はどれだけ戦績を残していても、勲章すらもらえない時代に捕虜や弱者の扱いは僕らでは想像できない。
周りまでもが差別をするなかでもちろん戦車内の仲間でさえもそうなわけで。

それが戦車の戦いを通して互いを尊敬し合い過去のつらい記憶を乗り越え、同じ水筒でのどを潤せるような友情に変わって行くところや敵国であっても同じ人として助けてあげる優しさが垣間見えることに、素直に感動しますが良かったのはここまでだった。

戦争だというのに緊張感のない会話ばかりでまるで戦いのハイライトを見ているようでストーリーに集中できないし、戦車の構造や戦いもまったく小さなものでリアルさは皆無。

タイトルもふくめて史上最大の決戦と嘘を言っているのが残念でならない。
メッセージ性はすごく良かったけど、やっぱりB級映画でした。
Takaomi

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